TIMEX タイメックス 時計製造170周年記念ダラーウォッチが新登場。

もっともドルを有名にした懐中時計「ダラーウォッチ(ヤンキーダラーポケットウォッチ)」を腕時計にして蘇らせます。

ダラーウォッチは当時1ドルで買える時計として大ヒット(1900年頃の1ドル価値は日本円で2円、明治の1円は今の3800円だそうなので、約8000円の懐中時計と言うことになりますか?)。

オメガ 時計 コピー 代金引換優良サイトこちらが現代版ダラーウォッチ。

なんと1000本限定で1ドルで販売するんですよ。

日本円換算したら150円くらい!

オンラインショップでも販売があり先着1人1本まで。

凄いですね!

面白いですね!

・・・が、日本には送ってくれないみたい。

残念。

ベースは40mmクオーツのウォータベリー。

日本の定価は23,100円もしますので150円で買えるなら争奪戦ですね。

限定版 1 ドル時計
1 世紀以上前、当社は有名な 1 ドルの時計でスタイルと手頃な価格を再定義しました。現在、当社は 170 周年を祝い、再び歴史を刻んでいます。当社の時計製造の伝統におけるこの歴史的な節目を記念して、11 月 16 日土曜日に、全世界で 1,000 本の限定版腕時計をそれぞれわずか 1 ドルで発売します。

ドルを有名にした時計:当時は 1 ドル、今も 1 ドル
わずか 1 ドルで購入できるこの限定版ウォーターベリー ウォッチは、ウォーターベリー クロック カンパニーとしてのルーツに遡る、1854 年以来の素晴らしい時計製造の伝統を称えるものです。当社の象徴的なヤンキー ダラー ポケット ウォッチを称えるものです。これは、1 ドルで販売された最初の時計であり、ドルを有名にした時計として知られています。

販売数が限られているため、これらの時計はすぐに売れると予想されます。なくなり次第終了です。リマインダーを設定して、Timex の歴史の一部を手に入れる最初の 1 人になりましょう。

この時計は限定版で、数量も限られています。1 回の注文につき 1 個、お客様 1 人につき 1 個、先着順です。この時計の価格は、消費税抜きで 1 ドルです。送料無料のオファーはチェックアウト時に適用されます。この時計は、米国、カナダ、英国、EU の消費者のみが購入できます。

ウォーターベリークラシック170周年記念ウォッチの特徴
ダイヤルの詳細
光沢のあるアイスホワイトの文字盤には、170 周年記念エディションの公式ロゴが表示され、3D ラッカー仕上げのローマ数字マーカー、美しく細部までこだわったレトロスタイルの針、3 時位置の曜日と日付が一目でわかるウィンドウによってさらに引き立てられています。

天然皮革ストラップ
しなやかな天然皮革ストラップは、英国製コードバンブラウンの豊かな色合いで提供され、ストラップの交換が簡単に行えるクイックリリーススプリングバーを備えています。

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刻印入りケースバック
時計を裏返すと、縦方向のブラッシングで強化され、当社の時計製造の歴史におけるこの特別な瞬間を記念する刻印が入ったユニークなケースバックが現れます。

全世界で1,000本の限定版腕時計
これらの人気の腕時計は、世界中の厳選されたアカウントで提供され、世界中の時計愛好家がこの祝賀会に参加できるようになります。

「販売店を探す」

に日本のショップが1店掲載されていました。

生かき氷 ミヤノ家・・・

???

かき氷屋さん?

販売するのかしら???

11月16日、購入希望者は午前10時に、参加しているすべての小売店で1ドルの限定版時計を購入するチャンスがあります。また、公式サイトでも購入可能で、Timex.com USおよびTimex.ca(米国東部時間午前10時/太平洋標準時間午前7時)、Timex.co.uk(グリニッジ標準時間午前10時)、Timex.eu(中央ヨーロッパ時間午前10時)、shop.timexindia.com(インド標準時間午前10時)から販売が開始されます。1ドルの限定版時計を手に入れ、タイメックスが贈る「時間」、「不屈の精神」、そして「ドルの不滅の精神」を祝うイベントに参加できる、一生に一度のこのチャンスをお見逃しなく。

人気のラグジュアリースポーツ ウォッチ ロレアートの38mmサイズに新しいカラーが2色追加されました。

ミッドナイトブルーは流石に色馴染みが良いですね。

コレぞロレアートと言った感じがあり、すんなり受け入れられそう。

で、セージグリーンですよ。

渋みのある緑色です。

ウブロスーパーコピー代引き 優良サイト詫び寂びと言いますか、ロゴと針のゴールドと相まって、オシャレなオジサン感が出ています。

2022年にリリースされた新型38mmのカラーバリエーションとして今回2色出ていますが、この時のカッパーも渋い色合いでした。

普通とは違うんですよね。

38mmにはブラックやシルバーがありません。

カッパー含み38mmのスペックはすべて同じ、販売価格も同じ2,090,000円となっております。

なんで敢えてこの色にしたのかは謎。

42mmのピンクゴールド モデルでもこのセージグリーン使ってましたから、ジラールペルゴが推してるカラーなんでしょうか。

ロレアートも一時期の人気は無くなり、あまり話題にもならなくなっています。

価格はどんどん上がっていて一般庶民の手が届きにくいモデルと化していますが、質感は悪くはありません。

81005-11-3407-1CM

新作
ロレアート セージグリーン
81005-11-3407-1CM
¥2,090,000

プロポーションに関する学び
「GP 愛好家」の熱い要望を受け、スイスのラ・ショー・ド・フォンを本拠地とするマニュファクチュール、ジラール・ペルゴからセージグリーンとミッドナイトブルーの 2 つのロレアート 38 mmステンレススティール モデルが登場します。多くの人々に愛された 1975年発売の初代モデルから受け継がれるデザインの特徴を備え、このモデルのために最適化された自社製ムーブメントが搭載しています。

ウォッチ
ケース
素材 : スティール
直径 : 38 mm
厚さ : 10 mm
裏蓋 : 無反射加工サファイアクリスタル
文字盤 : セージグリーンの「クル・ド・パリ」模様、金メッキされたGPロゴ、蓄光素材(緑色発光)を備えた「バトン」型のロジウムメッキインデックス
防水性 : 100 m
ストラップ
素材 : スティール
バックルの種類 : スティール製トリプル フォールディングバックル

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キャリバー GP03300
シースルーのケースバックから眺めることができるこの自社製ムーブメントには、多くの洗練されたディテールを凝らし、極上の仕上がりというこのマニュファクチュールの評価を永遠のものにしています。この自動巻きムーブメントには、面取り、ペルラージュ、円弧状および直線状のコート・ド・ジュネーブ、エングレービング、鏡面仕上げ、サテン仕上げ、渦巻き模様、サンレイ仕上げといった見事な装飾が施されています。

ムーブメント
キャリバー
番号 : GP03300
ムーブメント : 機械式自動巻き
巻き上げ方向 : 時計まわり
直径 : 25.60 mm (11 ½”’)
厚さ : 3.36 mm
振動数 : 28,000 Vib/h – (4 Hz)
部品数 : 218
石数 : 27
ローター : ピンクゴールド
パワーリザーブ : min. 46h

81005-11-3460-1CM

新作
ロレアート ミッドナイトブルー
81005-11-3460-1CM
¥2,090,000

ウォッチ
ケース
素材 : スティール
直径 : 38 mm
厚さ : 10 mm
裏蓋 : 無反射加工サファイアクリスタル
文字盤 : ミッドナイトブルーの「クル・ド・パリ」模様、ロジウムメッキされたGPロゴ、蓄光素材(緑色発光)を備えた「バトン」型ロジウムメッキインデックス
防水性 : 100 m

ストラップ
素材 : スティール
バックルの種類 : スティール製トリプル フォールディングバックル

キャリバー
番号 : GP03300
ムーブメント : 機械式自動巻き
巻き上げ方向 : 時計まわり
直径 : 25.60 mm (11 ½”’)
厚さ : 3.36 mm
振動数 : 28,000 Vib/h – (4 Hz)
部品数 : 218
石数 : 27
ローター : ピンクゴールド
パワーリザーブ : min. 46h

まとめ

いかがでしょうか?

「【2024年新作】ジラール・ペルゴ 81005-11-3407-1CM / 81005-11-3460-1CM ロレアート38mm」でした。

38mmは男女ともに楽しめるサイズ感で良いと思います。

ネイビーはそこそこ人気がありそう。

敢えてセージグリーンを選ぶ方は、1本目の腕時計ではなく何本もコレクションしているような方でしょう。

あ~こんな色は持ってなかったな、そんな感じで選ぶんじゃないかしら。

200万円越えですのでバンバン売れるとは思いませんが、気になった方は是非。

それではまた!

今100万円以下で買える保証書付きロレックス10選!

1990年代後半から平均所得が変わらない日本では、ただただ腕時計の価格が上昇しているだけの苦しい趣味。ロレックススーパーコピーn級品 代引き一旦リーマンショックでデイトナも100万円くらいで中古が買える時期がありましたが、今では同じものでも300万円はするでしょう。

と、言うことで今100万円で買えるロレックスは何でしょう?とトケマーを覗いてみましたので一緒にチェックしていきたいと思います。

絞り込みは「保証書付き」、箱とか説明書とか後から用意できるものはこの際考慮せず、保証書があるかないかを重視しています。

どんなモデルが買えるのかな?

ロレックス デイト 15210

1本目は90年代のオイスターパーペチュアル デイト Ref.15210でした。

保証書付きで約62万円。

昔を知っていると安くは感じませんが、トケマー上では1番安い保証書付きメンズモデルです。

渋いエンジンターンドベゼル。

34mmのオイスターケースにブラック文字盤バーインデックスの組み合わせ。

1番「飽きない」グッドモデルですよ。

クロノメーターですし、デイト表示もあるので、ほぼデイトジャスト。

トリチウムなのも味があって良いですね。

キレイに保管されていたと思われるグッドコンディションの付属品たち。

62万円。

因みにオメガなら+2万円で、最新作現行モデルのシーマスタープロダイバー300mが購入できます。

ロレックスにこだわりが無いのであればシーマスターの方がオススメですけどね。

やっぱりロレックスって響きが良いんだよな。

エアキング 14000

2本目はエアキング14000です。

コレ私のファーストロレックスとまったく同じモデル。

ブラック文字盤バーインデックスのUシリアルだから、これ私が手放したヤツじゃない?(笑)

保証書付きオーバーホール済みで65.5万円。

因みに私が98年に買った時は24.8万円(並行新品)でした。

付属品もしっかり残っていますね。

私も当時は一生モノのつもりで買ったんだけどな・・・

周りに誰もロレックスなんて着けてる同僚・上司なんていなかったけど、今ではデイトナやらロイヤルオークやらが年下でもいるので時代は変わったなと思うのです。

エクスプローラー 114270

3本目は、スポーツモデルが登場です。

ね、みんな大好きエクスプローラーIです。

Kシリアルなので2002年くらいでしょうか。

20数年前に買えば半値ほどで新品が買えましたが、現在は約75万円。

それでも、安く感じるのは現行モデルの定価が1,104,400円にもなっているからですね。

いつ見てもシンプルで最高です。

私はスペック的に現行モデルを定価で買いたいですけど、なかなか抽選に当たらないので買えません(並びたくない)。

国内の正規店で購入、メーカー認定ショップでオーバーホールもしてありますね。

因みに認定中古(保証書はありませんがメーカーの認定保証カードが付きます)で旧モデル14270が109万円。

皆さんだったらどちらを選びますか?

オイスターパーペチュアル34 124200

4本目、現行モデルです。

オイスターパーペチュアル34のブルーバーが77万円。

ブライトブルーなので生産終了文字盤(最新はマットブルー)ですが、国内定価886,600円より安いのでサイズがお好みならお買い得。

ムーブメントはキャリバー2232で、シリコン製シロキシ・ヘアスプリングなので磁気にも強い!

36mmよりパワーリザーブはやや劣りますが、34mmは男女共に使えるのでカップルで共有なんてのもあり。

長く使うなら新しめのほうが良いに決まってます。

デイト 115210

5本目、オイスターパーペチュアル デイト 115210です。

34mmのデイトジャストなんですけど、なぜかずっと「デイト」でしたね。

デイトジャスト機構もクロノメーター認定もあるのに、サイズが34mmと言うだけでデイトなんです。

お値段約78万円。

1本目同様に、エンジンターンドベゼルで珍しい。

付属品は保証書だけですけど、箱やら何やらは要らないっちゃ要らない。

ブレスレットの長さが足りるならね。

サンダーバード 16264

6本目、急に値段が上がっちゃいますけどデイトジャスト36 サンダーバード 16264です。

シルバーローマンが渋いですけど、オーバーホールのタイミングで文字盤交換なんかも可能なので色々楽しめます。

Kシリアルなので2002年頃のモデル、お値段約90万円。

普通のデイトジャストに比べホワイトゴールド製の回転ベゼルが付くだけで雰囲気がガラっと変わります。

いや、それにしても高くなったな~。

デイトジャストなのでジュビリーブレスレットに変えても面白いかも知れません。

オイスターパーペチュアル34 124200

7本目、オイパペ34の未使用品(23年印)です。

ブラックバーで使いやすいですし、未使用品じゃなきゃ嫌って方には丁度良いですね。

定価より4万円ほど高いですが、何回も行って買えないよりは4万円出しちゃった方が精神的に良さそう。

コマも未調整だそうです。

付属品も完品の様ですね。

エクスプローラーII 16570

8本目、もうそろ100万円が見えてきました。

エクスプローラーIIの2世代前のモデル16570です。

Yシリアルなので2003年頃の黒文字盤。

横穴、ルミノバ、ノールーレット、紙ギャラ、とオススメポイントはそんなに無いですが、100万円で買えるスポーツモデルには限界がありますからね。

エクスプローラーIIが選べるだけ良いのでしょう。

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因みに私のセカンドロレックスが16570の白文字盤、Kシリアルでした。

2002年に購入、23.8万円でしたね。

懐かしい。

エクスプローラー 214270

9本目、1つ前の世代のエクスプローラーI 214270です。

初期文字盤のブラックアウト、99.8万円。

2013年の保証カードだそうです。

切り替え時期が2016年なので、バックルが鏡面仕上げのブラックアウトはちょっと高めですが、ノーマルのブラックアウトはそこまでじゃありません。

おかげでアンダー100万円。

個人的には夜光が載ってる369インデックスの方が好みです。

ただ今後ブラックアウトの製造は無いでしょうから、長い目で見たら希少かも知れません。

エアキング 116900

最後はエアキング 116900です。

私も持ってますが、私が買った時より少し(笑)

214270と同じですけど、369インデックスは夜光が欲しいですよね。

なので軽く薄く夜光のある現行エアキングの方が良いかも。

リューズガードが無ければもっと良かった。

無骨さでは116900の方が好きです。

重く厚いので全然着けなくなっちゃったけど、なんか憎めない文字盤なんです。

アンダー100万円ですよ。

文字盤のごちゃごちゃしたデザインは唯一無二。

エアキング、いかがでしょう?

因みに似た記事を2020年に書いています。出てくるモデルは変わったのかな?

まとめ

いかがでしょうか。

「今100万円以下で買える保証書付きロレックス10選!」でした。

今のお金の価値と昔は全然違うって言いますけど平均所得が変わらないから、趣味に使えるお金がどんどん低くなっているのと同じなんですよ。

ChatGPTにまとめて貰いますと・・・

■ 昔と今の腕時計価格の違い

例えば、ロレックスの代表的なモデル「サブマリーナー」で比較すると:

| 年代 | ロレックス サブマリーナーの価格(日本円) |
|——|——————————————–|
| 1980年代 | 約20万〜30万円 |
| 2000年代 | 約40万〜50万円 |
| 2020年代 | 約120万〜200万円(モデルによってはそれ以上) |

つまり、昔は普通のサラリーマンが頑張れば買えた高級腕時計が、今では簡単には手が届かないラグジュアリー商品になってしまった、という状況です。

■ 物価と収入のバランスが崩れている

日本の平均年収はここ30年ほど、ほとんど大きく変わっていません。例えば:

– 1990年代後半:約450万円
– 2020年代前半:約440〜460万円

一方で、ロレックスをはじめとした**腕時計の価格は2倍〜5倍以上に上がっている**。つまり、**収入は増えないのに高級腕時計はどんどん高くなっている**ということです。

■ 影響:趣味に使えるお金が減る

昔は「ボーナスでロレックス買った」とか「初任給でオメガ買った」みたいな話が現実的でした。でも今は、よほど収入に余裕がないと、時計に数十万〜数百万円使うのは難しい時代になっています。

そのため、多くの人が以下のように変化しています:

– 中古市場や並行輸入を探す
– セイコーやカシオなどの国産ブランドを選ぶ
– ロレックスなどは「資産」として購入する人が増えた

> 腕時計の価格は大きく上がっているのに、収入は変わらない。
> =結果として、**趣味として高級時計を買うハードルが高くなっている**ということです。

タグ・ホイヤーから2025年の新作情報です。タグ・ホイヤー CAW218G.EB0393。

カーオイルなどで有名なGulf ガルフとのコラボレーションモデルのモナコが登場。

もう何作目のコラボレーションですかね。

毎年何かしらリリースされているような気がします。

タグホイヤースーパーコピー 代引き専門店このコラボレーション、Gulfロゴのカラーリングをストライプ状に落とし込んだ文字盤が特徴ですね。

スティーブ・マックイーンさん。

映画「栄光のル・マン」で着用されたドライバースーツにも、Gulfのロゴとストライプがあります。

もちろんモナコもね。

1971年公開に因んで、今回は971本の限定モデル。

こちらは過去作ですが、なかなかインパクトのある文字盤で、個性的なモデルが好きな方にはモナコの形状も含めてオススメできますね。

キャリバー11、格好良い。

今回はホワイト文字盤。

爽やか。

左リューズが特徴的のキャリバー11を搭載。

パワーリザーブは40時間と少々短め。

39mmのスクエア型ケースはチタン製で、厚みは15mmもあります。

防水性能は10気圧防水。

国内定価は1,424,500円。

アイコニックなレーシングパレット
シルバーグレイン仕上げのダイヤルは、スティーブ・マックイーンが着用した、ガルフのエンブレムが輝く伝説的なレーシングスーツへのオマージュ。象徴的なブルーとオレンジのストライプと、鮮やかなオレンジラッカー仕上げのセンター針が配されています。

反骨精神あふれる勇者へ
軽量なチタン製39mmケースにはしなやかさと力強さが共存。アイコニックなキャリバー11を搭載し、サーキットだけでなく、あらゆるシーンに対応するよう計時機能を大胆にデザインしたタイムピースです。

特徴的なヘリテージ
マックイーンのレーシングスーツと同じホワイトのテキスタイル素材と、オレンジのステッチが目を引くストラップを組み合わせたこのエディションは、あらゆるディテールにヘリテージへの敬意を宿しています。交換用のネイビーブルーのカーフストラップが、レーシングスピリットをさらに盛り上げます。

CAW218G.EB0393

LIMITED EDITION | 新作

タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ガルフ

自動巻, 39 mm, チタン
CAW218G.EB0393
タグ・ホイヤーとガルフの伝説的なパートナーシップを称え、1970年代の時代精神を腕元に纏うタグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ × ガルフ。個性が光るカラーストライプとヴィンテージの魅力を湛えるこの限定エディションは、モーターレーシングのファンやデザイン通をも唸らせる、象徴的なタイムピースです。
¥ 1,424,500

キャリバー キャリバー11自動巻
ムーブメント 自動巻
パワーリザーブ(時間) 40
振動数 28’800 (4 Hz)
機能 時, 分, 秒, クロノグラフ:1/4秒計、30分計, 日付
ケースサイズ 39 mm
厚み 15 mm
ラグの間のサイズ 22 mm
防水性 100 m
素材 チタン サンドブラスト加工
リューズ チタングレード2
ケースバック サファイア – チタングレード2
ブレスレット/ストラップの素材 ファブリック
カラー ホワイト
仕上げ テキスタイル調
バックル フォールディングバックル ダブルセキュリティ – チタン
文字盤仕上げ ファイングレイン仕上げ
カラー シルバー
インデックス アプライド

まとめ

いかがでしょうか。

「【2025年新作】タグ・ホイヤー CAW218G.EB0393 モナコ クロノグラフ ガルフ 39mm」でした。

耐磁とかロングパワーリザーブとかキャリバー11もスペックアップするタイミングだと思います。

バランスは今のままで良いので、もう1つ2つ強みがね、あると良いと思います。

971本の限定モデル、 気になった方は是非。

ケースだけではなくブレスレットにまでゴールド素材を用いた、フルゴールドウォッチを5本紹介。

まさに高嶺の花! ケースもブレスレットも“金無垢”のフルゴールドモデルをまとめてみました!

フルゴールドウォッチの名作を紹介
いつの世も人々を魅了してきたゴールド。ゴールドは富や権力の象徴として装飾品に用いられ、耐食性や熱と電気の伝導性の高さから産業用途としても重宝されている。今でこそ時計の外装にはステンレススティールが用いられることが多いが、その歴史はおおよそ100年程度である。古くから外装に使用されていたのは、ゴールドやシルバーなどであり、それらは時計にとってなじみ深い素材なのだ。

パテックフィリップスーパーコピー時計代引き 優良サイトなじみ深いとはいえ、簡単に手に入るものではない。素材の希少性からそもそもの数が少ないうえ、高価となる。ゆえにゴールドウォッチには、各社のデザイン性や技術力が惜しみなく注ぎ込まれることが多く、そのことがゴールドウォッチをより魅力的に見せている。

そんなラグジュアリーを体現するゴールドウォッチから、今回はブレスレットまでフルゴールドとしたモデルを紹介する。

ブルガリ「オクト フィニッシモ トゥールビヨン スケルトン クロノグラフ」Ref.103796
薄型時計として数々のレコードを打ち立ててきた「オクト フィニッシモ」。そのような技術的な魅力をも備えたフルゴールドウォッチが、「オクト フィニッシモ トゥールビヨン スケルトン クロノグラフ」だ。本作は、6時位置にトゥールビヨンを配した自動巻きクロノグラフウォッチでありながら、厚さ3.5mmという超薄型のケースを実現している。

ダイアルはスケルトン仕様となっており、内部の構造が詳らかになっている。3時位置の30分積算計、9時位置のスモールセコンドのインダイアルは、どちらも18Kイエローゴールド製だ。針の色をブラックとすることで視認性を確保している。

ケースは、オクト フィニッシモならではファセットカットが際立つデザイン。薄型ケースでありながらも不思議と立体感を味わえる造形だ。ケースバックはシースルーとなっており、ムーブメントを鑑賞することが可能。Cal.BVL388は自動巻きムーブメントであるが、ペリフェラルローターを採用しているため、ムーブメントの鑑賞をローターに邪魔されることがない。

ブルガリ オクト フィニッシモ スケルトン

ブルガリ「オクト フィニッシモ トゥールビヨン スケルトン クロノグラフ」Ref.103796
厚さわずか3.5mmのケースに、複数の複雑機構を収めた驚異の極薄ウォッチ。18Kイエローゴールド製のケースは、サテン仕上げを基調とすることで過度な派手さを削いでいる。自動巻き(Cal.BVL388)。52石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約52時間。18KYGケース(直径38.4mm、厚さ3.5mm)。30m防水。要価格問い合わせ。(問)ブルガリ ジャパン Tel.03-6362-0100

ヴァシュロン・コンスタンタン「ヒストリーク・222」Ref.4200H/222J-B935
1977年に発売されたヴァシュロン・コンスタンタンの「222」の復刻モデルとして誕生したのが、「ヒストリーク・222」である。ブレスレットが一体化したスポーティーなデザインのケースに18Kイエローゴールドを採用することで、ラグジュアリーなテイストを強調している。

ゴールドトーンのダイアルには、蓄光塗料を塗布したバーインデックスとバトン型の時分針が配され、視認性を確保しつつ虚飾のないデザインに仕上げられている。3時位置には日付表示が配され、実用性も十分だ。

ベゼルは、オリジナルの特徴である切れ込みが入ったデザイン。サテン仕上げが施されシャープに仕上がっている。ミドルケースもサテン仕上げを基調としているが、面取りを加えることで、薄型のケースに立体感を与えている。ケースの5時位置に輝いているのは、ブランドを象徴するマルタ十字。

本作が搭載しているのは、ジュネーブ・シールを取得した機械式自動巻きのCal.2455/2だ。職人による手仕上げをシースルーバックから堪能することができる。

ヴァシュロン・コンスタンタン「ヒストリーク・222」Ref.4200H/222J-B935
ヴァシュロン・コンスタンタンのアイコニックピース、「222」を復刻したモデル。控えめなサイズ感ながら、ケースからブレスレットまでフルゴールドとすることで確かな存在感を放つ。自動巻き(Cal.2455/2)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KYG(直径37mm、厚さ7.95mm)。5気圧防水。1100万円(税込み)。(問)ヴァシュロン・コンスタンタン Tel.0120-63-1755

ロレックス「オイスター パーペチュアル ディープシー」Ref.136668LB
オイスターケースによって防水性能を追求してきたロレックス。そんな同社が展開するダイバーズウォッチの中でもトップレベルの防水性を誇るのが、「オイスター パーペチュアル ディープシー」だ。そのオイスター パーペチュアル ディープシーに2024年、なんと18Kイエローゴールドケースを採用したモデルが追加された。

ダイアルは、今までの同コレクションのラインナップにはなかった鮮やかなブルーラッカー仕上げ。ベゼルインサートには、同じ色調のセラクロムが用いられている。厚さ17.7mmの大迫力なケースには、RLXチタン製のケースバックとヘリウムエスケープバルブが組み合わされている。

ブレスレットは、ケースと同じ18Kイエローゴールド製だ。ステンレススティールモデルではすべてのコマがヘアライン仕上げだったが、本作ではブレスレットの中央のコマをポリッシュとすることで、よりラグジュアリーに仕上げている。

2022年には1万1000mもの防水性を達成した「オイスター パーペチュアル ディープシー チャレンジ」を発表するなど、愚直に防水性を向上させてきたディープシー。本作はその個性をより多様化した1本である。

ロレックス「オイスター パーペチュアル ディープシー」Ref.136668LB
プロフェッショナル向けの本格ダイバーズウォッチに、フルゴールドモデルが登場。ブルーのダイアルとベゼルによって、印象を一新している。自動巻き(Cal.3235)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18KYGケース(直径44mm、厚さ17.7mm)。3900m防水。

オメガ「コンステレーション メテオライト」Ref.131.50.41.21.99.001
オメガの中でもドレッシーな「コンステレーション」コレクションに、2024年に加わったフルゴールドモデル。ケースには、2019年にオメガが発表した独自の18Kゴールド合金であるムーンシャイン™ ゴールドを採用。ムーンシャイン™ ゴールドは、ダークブルーの空に輝く月の光からインスピレーションを得た、淡い色合いが特徴だ。さらに、シルバーや銅、パラジウムを配合することにより、色や輝きの経年変化に強いという特徴を持ち合わせている。

ダイアルの素材は、モデル名が示す通りメテオライト製。インデックスや針、ブランドロゴ、カレンダーディスクに至るまでケースと同じ色味にそろえられ、一体感を高めている。メテオライトは天然素材のため、同じ模様がひとつとして存在しないということも魅力である。

搭載しているムーブメントは、Cal.8901。コーアクシャル脱進機やシリコン製ヒゲゼンマイを搭載し、優れたスペックを誇るだけではなく、ローターとテンプ受けの素材には18Kセドナ™ ゴールドが採用されている。

オメガ コンステレーション
オメガ「コンステレーション メテオライト」Ref.131.50.41.21.99.001
オメガ独自の合金であるムーンシャイン™ ゴールド製のケースとブレスレットを採用したラグジュアリーなモデル。ダイアルにはメテオライトを用いている。自動巻き(Cal.8901)。30石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約50時間。18Kムーンシャイン™ ゴールドケース(直径41mm、厚さ13.5mm)。5気圧防水。654万5000円(税込み)。(問)オメガ Tel.0570-000087

パテック フィリップ「ゴールデン・エリプス」Ref.5738/1
「ゴールデン・エリプス」の中でも大ぶりなRef.5738に金属製ブレスレットを組み合わせた初のモデル。特筆すべきはその18Kローズゴールド製ブレスレットの造形だ。細かなチェーン状のリンクで構成され、上品さとしなやかさをかなえてくれる。さらにクラスプには微調整機構も搭載され、使い勝手への配慮も忘れられていない。なお、このブレスレットの開発には約15年もの歳月が費やされ、組み立てにあたっては、300個の以上のリンクが職人の手作業によってひとつずつ組み上げられているという。

ダイアルは、ソレイユ仕上げを施したエボニーブラックカラー。バーインデックスとシュヴー型の時分針を組み合わせたシンプルなデザインながら、まさに黄金比というべき整然とした造形美が感じられる。18Kローズゴールド製のケースは3気圧防水を備え、オニキスをあしらったリュウズが取り付けられている。

ソリッドバック仕様のため、実際に目にすることは難しいが、本作には薄型自動巻きムーブメントであるCal.240が搭載されている。

パテック フィリップ 新作 ゴールデン・エリプス 5738/1
パテック フィリップ「ゴールデン・エリプス」Ref.5738/1
装着感と上品さを両立させる新開発のブレスレットを採用したモデル。ブレスレットを構成するパーツのうち、300個以上を職人の手作業によって組み上げている。自動巻き(Cal.240)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KRGケース(縦39.5×横34.5mm、厚さ5.9mm)。3気圧防水。951万円(税込み)。(問)パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター Tel.03-3255-8109

ブルガリの2025年新作時計 発表!

ブルガリ2025年新作時計①「セルペンティ セドゥットーリ」
新型ムーブメントを搭載した「セルペンティ セドゥットーリ」1型7種が発表された。蛇の頭をかたどった変型ケースに、ブルガリ スーパーコピー代引きうろこ状のコマで構成されたブレスレットを組み合わせた本コレクション。日常使いしやすいステンレススティールモデルだけではなく、貴金属モデルやダイヤモンドをセットしたモデルもラインナップされる。

ブルガリ セルペンティ セドゥットーリ
ブルガリ「セルペンティ セドゥットーリ」Ref.103898
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。18KYGケース(直径34mm)。30m防水。要価格問い合わせ。
ブルガリ セルペンティ セドゥットーリ
ブルガリ「セルペンティ セドゥットーリ」Ref.103899
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。18KYGケース(直径34mm)。30m防水。要価格問い合わせ。
ブルガリ セルペンティ セドゥットーリ
ブルガリ「セルペンティ セドゥットーリ」Ref.104058
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。18KPG×SSケース(直径34mm)。30m防水。要価格問い合わせ。
ブルガリ セルペンティ セドゥットーリ
ブルガリ「セルペンティ セドゥットーリ」Ref.104060
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径34mm)。30m防水。要価格問い合わせ。
ブルガリ セルペンティ セドゥットーリ
ブルガリ「セルペンティ セドゥットーリ」Ref.104062
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径34mm)。30m防水。要価格問い合わせ。
ブルガリ セルペンティ セドゥットーリ
ブルガリ「セルペンティ セドゥットーリ」Ref.103992
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径34mm)。30m防水。要価格問い合わせ。
ブルガリ セルペンティ セドゥットーリ
ブルガリ「セルペンティ セドゥットーリ」Ref.103990
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。18KWGケース(直径34mm)。30m防水。要価格問い合わせ。
注目すべきは、3年間という期間を経て新規に開発されたムーブメント、Cal.BVS100レディ ソロテンポ。直径は19mm、厚さは3.9mmと、非常にコンパクトなサイズを持つレディース用ムーブメントだ。機能についても申し分なく、時分秒のセンターセコンドを備えた自動巻きムーブメントであり、この小さいサイズながらパワーリザーブは約50時間を達成している。

BVS100レディ ソロテンポ
新開発の小径ムーブメントCal.BVS100レディ ソロテンポ。ローターには7枚の蛇のうろこモチーフがあしらわれている。このムーブメントは、すべてのモデルで採用されているトランスパレントバックから観賞することができる。
このムーブメントは現在、ブルガリのル・サンティエ工房で製造されているが、将来的にはゼニスのムーブメントマニュファクチュールで製造されることとなる予定だ。これにより、Cal.BVS100レディ ソロテンポがLVMHグループ各社へ供給されることも計画されており、レディースウォッチのジャンルが一層盛り上がることが想定される。

ブルガリ2025年新作時計②「セルペンティ トゥボガス」
「セルペンティ セドゥットーリ」と同様、新開発ムーブメントのCal.BVS100レディ ソロテンポを搭載した新型の「セルペンティ トゥボガス」。大いなる宇宙の周期的リズムと永遠の再生を象徴する蛇をモチーフとしたセルペンティは、古代ギリシャ・ローマ芸術と文化に起源を持つブルガリにとって、重要なコレクションだ。

ブルガリ セルペンティ トゥボガス
ブルガリ「セルペンティ トゥボガス」Ref.103903
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。18KPGケース(直径35mm)。30m防水。要価格問い合わせ。2025年4月発売予定。
ブルガリ セルペンティ トゥボガス
ブルガリ「セルペンティ トゥボガス」Ref.103905
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。18KPGケース(直径35mm)。30m防水。要価格問い合わせ。2025年4月発売予定。
ケース形状は、蛇の頭を想起させる緩やかなラインを描く三角形。サンレイ加工のホワイトオパーリンダイアルには、放射状に広がるギヨシェを施し、ピンクゴールドコーティングのインデックスと針が組み合わされている。

ケースから直接繋がるブレスレットは螺旋状にうねり、まるで蛇の胴体のように、しっとりと腕に巻き付く。シースルーバックを採用しており、Cal.BVS100レディ ソロテンポの精密な仕上げと、蛇の鱗模様をあしらったローターを鑑賞することが可能だ。

バリエーションは2種類用意され、いずれも外装の素材は18Kピンクゴールド。ブレスレットの長さが異なっている。

機能とデザインで人気のクロノグラフ。

時計に込められた哲学「クロノグラフ」
クロノグラフとは、通常の時刻表示機能に加え、ストップウォッチ機能も搭載した時計である。まずは、クロノグラフの歴史や魅力、代表的なメーターの種類を見ていこう。

時計史におけるクロノグラフの歩み
ナビタイマー クロノマチック
ブライトリングは、1969年に自動巻きクロノグラフムーブメントのCal.11を搭載した「クロノマチック」を発表。その後、1970年代初頭にはクロノマチック・ムーブメントCal.12を搭載した「ナビタイマー クロノマチック」(写真)をリリース。このモデルは50mの防水性能を確保するため、直径48mmのケースサイズだった。
最初の商用クロノグラフは、時計師ニコラ・リューセックが1821年に作ったものだとされている。しかし、それより5年も前の1816年にルイ・モネが天文観測用のクロノグラフを作っていたともいわれており、始まりには諸説ある。

近代クロノグラフの祖と呼ばれるアドルフ・ニコルは、1844年にクロノグラフの原型を作り、1862年にはクロノグラフ付き懐中時計を製作している。

1915年に最初の腕時計専用クロノグラフを作ったとされるのは、ブライトリングだ。その後、1969年にはブライトリングとホイヤー(現タグ・ホイヤー)、ハミルトン、デュボア・デプラが共同で、クロノマチックと呼ばれる「Cal.11」を開発し、現代的な形へとつながっていった。

クロノグラフが放つ魅力
クロノグラフの大きな魅力が計測機能。過去には、自動車レースや世界大戦でもクロノグラフが活用されていた。

今でこそ電子機器のストップウォッチが普及しているが、クロノグラフは計測時に時計の一部を切り離して使い、終われば戻すという仕組みの機構だ。パーツの組み立てだけでストップウォッチ機能を時計の内部に仕込んでいるのである。

メカニカルなデザインもクロノグラフの魅力だ。パネライ スーパーコピー代引きインダイアル、クロノグラフ秒針、メーターの表記などが複雑に絡み合い、男心をくすぐる表情となっている。

代表的なメーターの種類
スピードマスター
オメガの「スピードマスター」は、1957年に登場した初代モデルより、タキメータースケールをベゼルに刻印。このデザインは、その後のクロノグラフモデルにも影響を与えた。
ベゼルやダイアルに記されたメーター、積算機能の組み合わせにより、クロノグラフではさまざまな計測が可能となっている。

代表的なメーターが「タキメーター」と「テレメーター」である。タキメーターは時速の計測、テレメーターは距離の計測が可能だ。計時を60進法から10進法に置き換えられる「デシマルメーター」もある。

クロノグラフによっては、1分間の脈拍数や呼吸数を計測できるメーターを備えたものもある。脈拍数を計るのが「パルスメーター」、呼吸数を計るのが「アズモメーター」だ。

クロノメーターとの違い
クロノグラフと意味を混同しやすい言葉に「クロノメーター」がある。しかし、クロノメーターは高精度の認証を受けた時計のことを意味し、クロノグラフとは全くの別物だ。

そのため、クロノグラフでありクロノメーターでもある時計が存在するのである。

クロノメーターという場合、現在は一般的に「C.O.S.Cクロノメーター」を指す。C.O.S.C.クロノメーターは機械式時計の精度基準であり、ISO3159の基準に従った規格となっている。

垂直や水平といった5つの姿勢差や3つの温度下に置くなど、多角的な条件で15昼夜にわたって検査を実施し、日差-4秒~+6秒以内に収まるのが条件だ。

クロノグラフの上位機構
クロノグラフはそれ自体が高い技術を要する機構なのだが、さらに発展させた上位機構も存在する。代表的な3つの発展型クロノグラフを紹介しよう。

フライバック
タグ・ホイヤー モンツァ キャリバー ホイヤー02 フライバック クロノメーター
タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー モンツァ キャリバー ホイヤー02 フライバック クロノメーター」Ref.CR5090.FN6001
2023年にタグ・ホイヤーから発表された、フライバック機構搭載のスペシャルモデル。ケースには軽量で耐久性に優れたカーボン素材を採用する。自動巻き(Cal.ホイヤー02 COSC フライバック)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。カーボンケース(直径42mm)。100m防水。200万2000円(税込み)。(問)LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー Tel.03-5635-7054
「フライバック」は、ゼロリセットとリスタートを同時に行える機構のことである。通常のクロノグラフでは、停止・リセット・再スタートを分けて操作するが、フライバッククロノグラフでは3アクションが1プッシュで完結する。

量産型フライバック機構が採用された最初のムーブメントは、1939年に発表されたドイツのUROFA製Cal.59とされている。

計測時の中間タイムを読み取りやすくなるため、本来は航空シーンで役立つ機能なのだが、一般ユーザーの場合はスポーツやアウトドアなどのアクティブなシーンで重宝するだろう。

スプリットセコンド
トリプルスプリット
A.ランゲ&ゾーネ「トリプルスプリット」Ref.424.037F
2018年の発表以来、計測時間を最長12時間まで積算して比較できるスプリットセコンド・クロノグラフとして好評を得たA.ランゲ&ゾーネの「トリプルスプリット」。写真は2021年に追加された、ピンクゴールドケースのモデルだ。手巻き(Cal.L132.1)。46石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約55時間。18KPGケース(直径43.2mm、厚さ15.6mm)。3気圧防水。世界限定100本。要価格問い合わせ。(問)A.ランゲ&ゾーネ Tel.0120-23-1845
7大複雑機構のひとつにも数えられる「スプリットセコンド」は、2本の針で異なるふたつのタイムを計れるクロノグラフだ。不具合が起こりやすいため、作るのが非常に難しい機構として知られている。

スプリットセコンドで有名なブランドが、A.ランゲ&ゾーネとブライトリングだ。A.ランゲ&ゾーネの「トリプルスプリット」は、3つの積算時間を時間単位で表示できる。

また、自動巻き機構を持つムーブメントの場合、クロノグラフ機構は裏蓋側に収まっているため、ここにスプリットセコンド機構を追加するのは困難なのだが、ブライトリングはこれを文字盤側に設置したことで、製作が難しいスプリットセコンド化を無理なく実現させた。

スプリットセコンドを搭載したクロノグラフは、レースや競技の計測など、正確なタイム計測を必要とするシーンに向くだろう。

エル・プリメロ
クロノマスター スポーツ
ゼニス「クロノマスター スポーツ」Ref.03.3100.3600/69.M3100
2021年に発表され、世界的に話題となったゼニスの「クロノマスター スポーツ」。搭載するムーブメントは、2019年の「クロノマスター2」で初採用されたCal.エル・プリメロ 3600。3万6000振動/時のハイビートはもちろんのこと、1/10秒単位の計測が行えるクロノグラフ機能を加え、より詳細な計測を可能にした。自動巻き(Cal.エル・プリメロ 3600)。35石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm)。10気圧防水。156万2000円(税込み)。(問)ゼニス ブティック銀座 Tel.03-3575-5861
「エル・プリメロ」はゼニスが1969年に発表した、一体型自動巻きクロノグラフムーブメントで、この機構を搭載したゼニスのモデルにも、エル・プリメロの名が冠されている。

3万6000振動/時の高速振動による高い精度が、エル・プリメロの大きな特徴だ。発表当時は約50時間のパワーリザーブを備えていたことでも注目を集めた。

エル・プリメロはロレックスのデイトナに搭載されていた時期もある。ロレックス時計の中で唯一の社外製ムーブメントであったことから、エル・プリメロの高い信頼性がうかがえるだろう。

高い精度と信頼性から、計時機能を必要とする航空から自動車競技、宇宙開発まで、さまざまな分野で使用されている。

クロノグラフの人気コレクション
クロノグラフは高級時計の中でも人気のジャンルであり、各ブランドが力を入れてコレクションを展開している。主要ブランドのおすすめコレクションを押さえておこう。

ロレックス「コスモグラフ デイトナ」
オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ
ロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」Ref.126500LN
自動巻き(Cal.4131)。44石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40mm)。100m防水。
「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」は、カーレースの現場から求められて1963年に誕生したロレックスのクロノグラフモデルである。約72時間ものパワーリザーブを誇るCal.4131が搭載されている。

見た目はスポーティーでダイナミックだ。シンプルで読みやすいインデックスを備えている。ベゼルにはタキメータースケールが刻まれており、レーシングウォッチのような印象だ。

特定モデルに使われているハイテク セラミック製のモノブロック セラクロムベゼルは、耐蝕性、耐傷性、耐久性に優れており、紫外線による影響も受けにくい。

ブライトリング「ナビタイマー」
ナビタイマー B01 クロノグラフ
ブライトリング「ナビタイマー B01 クロノグラフ 43」Ref.AB0138211B1P1
自動巻き(Cal.01)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径43mm、厚さ13.6mm)。3気圧防水。128万1500円(税込み)。(問)ブライトリング・ジャパン Tel.0120-105-707
ブライトリングの時計は、実用性の高さと計器らしい精悍な佇まいを特徴に持つ。クロノグラフモデルは全てC.O.S.C.の認定クロノメーターである。

ブランドを代表する「ナビタイマー」は、1952年に航空用の回転計算尺を備えたクロノグラフとして誕生したモデル。

ナビタイマーには、特徴的なスライドルールが文字盤の周りに配置されており、速度や降下率、上昇率などが計算できるようになっている。ステンレススティールのケースに、レザーまたはステンレススティールのブレスレットが組み合わせられている。

オメガ「スピードマスター」
スピードマスター ムーンウォッチ
オメガ「スピードマスター ムーンウォッチ」Ref.310.30.42.50.01.002
手巻き(Cal.3861)。26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.2mm)。5気圧防水。123万2000円(税込み)。(問)オメガお客様センター Tel.03-5952-4400
オメガの「スピードマスター」は、当初はモータースポーツのプロ仕様モデルとして開発されたクロノグラフウォッチである。その後は優れた性能がNASAに評価され、有人宇宙飛行にも携行された経歴を持つ。

スピードマスター以前のクロノグラフでは、タキメーターをダイアル外周に配していた。スピードマスターはタキメーターをベゼル上に配し、その後のクロノグラフのデザインにも大きな影響を与えている。

クラシックな時計のデザインと、現代的なテクノロジーを融合させているのが、スピードマスターの特徴だ。ケースバックには「シーマスター」と同様、海の守護神であるシーホースの姿が刻印されてきたが、2021年にはシースルーバックを備えた写真のモデルもラインナップに追加された。

チューダー「ブラックベイ クロノ」
ブラックベイ クロノ
チューダー「ブラックベイ クロノ」Ref.M79360N-0001
自動巻き(Cal.MT5813)。41石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm、厚さ14.4mm)。200m防水。81万6200円(税込み)。(問)日本ロレックス/チューダー Tel.0120-929-570
チューダーはロレックスの兄弟ブランドとして誕生した時計メーカーだ。創業当初はロレックスの販促ブランドとしての側面が強かったが、独自路線に舵を切ってからはチューダーらしさをモデルに反映させている。

「ブラックベイ クロノ」は、全モデルにブランド初の自社製ムーブメントCal.MT5813を搭載したコレクションである。約70時間のパワーリザーブを備え、C.O.S.C.認定も取得している実用性の高さが魅力だ。

チューダーの象徴でもあるスノーフレーク針が、レトロな雰囲気を醸し出している。ステンレススティール製ブレスレットをはじめ、レザーやファブリックなど、ストラップは3種類が用意されており、好みの1本を見つけやすいだろう。

クロノグラフで大人の男を演出
優れた実用性とメカニカルなデザインが、クロノグラフの大きな魅力である。時間を切り取るという複雑な仕組みに、ブランドの魂と哲学が詰め込まれている。

スポーツやアウトドアなどのシーンなら、ストップウォッチ機能が役立つ機会もあるはずだ。お気に入りの1本を探し、クロノグラフで大人の男を演出しよう。

世界に通用する時計修理技能士を育てる。

2025年4月21日、LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社が開校した「LVMH Watches & Jewelry ウォッチメイキング アカデミー」の開校式が行われた。「世界に通用する時計修理技能士の育成」をミッションに掲げるこのアカデミーは、第1期生として2名の若者を迎える。なお、この両名は学生ではなく「正社員」として雇用される。LVMHグループの戦略的イニシアチブの下に誕生した、このアカデミーの魅力と今後の展望とは? 開校の立役者である3名のキーパーソン、ノルベール・ルレ氏とジュリー・ブルジョワ氏、そして林繁氏の言葉を通じてひもとく。

2025年4月「LVMH Watches & Jewelry ウォッチメイキング アカデミー」開校
スーパーコピー代金引換を激安LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社が展開する時計修理技能士養成プログラム「LVMH Watches & Jewelry ウォッチメイキング アカデミー」(以下、アカデミー)が、2025年4月に開校した。

 このアカデミーのコンセプトは「学ぶことが、最大の仕事となる2年間」。技術学校としての機能を持ちながら、学生ではなく正社員として入社する点が特徴だ。採用者は2年間のトレーニングを通じて、時計修理技能士として活躍できるスキルを習得する。

 LVMHグループ傘下のブランドには、ブルガリ、ウブロ、タグ・ホイヤー、ゼニスといった、革新的な時計を発表し続ける名門が名を連ねる。アカデミーは、これらのブランドのカスタマーサービス部門と同じ施設に設置されており、現役技術者の働きを間近で見ながら、ビジネス感覚も養われる環境が整っている。

開校式で行われたテープカット。(左から)ゼニス ディヴィジョン取締役ジェネラルマネージャー、鈴木真澄氏。ウブロ ディヴィジョンマーケティング ディレクター、栗田彩子氏。LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社取締役COO、ジュリー・ブルジョワ氏。LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン合同会社 職務執行者社長、ノルベール・ルレ氏。ブルガリ・ジャパン合同会社社長、デニス・コアン氏。タグ・ホイヤー ディヴィジョン取締役ジェネラルマネージャー、ニコラ・セナー氏。
 アカデミーの第1期生として、初年度には18歳と19歳の2名の若者が採用された。4月21日の開校式は、新たな門出にふさわしい晴天のもと執り行われ、アカデミー関係者のみならず各ブランドのジェネラルマネージャーやディレクターが一堂に会す華やかな空間での幕開けとなった。

 ここからは、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン合同会社 職務執行者社長ノルベール・ルレ氏と、LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社 取締役COOジュリー・ブルジョワ氏の開校式での言葉を、要約を交えて紹介する。

ノルベール・ルレ氏とジュリー・ブルジョワ氏によるスピーチ
 開校式では、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン合同会社 職務執行者社長、ノルベール・ルレ氏がスピーチした。

LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン合同会社 職務執行者社長のノルベール・ルレ氏。
「『LVMH Watches & Jewelry ウォッチメイキング アカデミー』が始まる本日は私たちにとって大切な日になりました。このアカデミーの構想は何年も前から練られており、時計技術のノウハウを次世代にバトンタッチできる究極の場所として完成しました。私たちはお客様から信用を得るために修理やカスタマーサービスに力を入れており、若手技術者の育成を課題としています。若者にチャンスを与えることは、ウォッチ&ジュエリー業界の将来を考えることにもつながります」

 続けてルレ氏は、アカデミー立ち上げの背景について語った。

「私たちは“絶対に残したい仕事”──つまり、職人やアーティストたちによるものづくりを守ることを重視しています。時には、続けるのが難しい仕事もありますが、指10本、腕2本で生み出すものづくりの文化は非常に大切だと考えています。レザーグッズや洋服、化粧品ももちろん重要ですが、とりわけウォッチは特別な存在です。手作業でのプロセスも多く、精密な機械にはテクノロジーとデザインが融合しています。また、日本のお客様は時計を購入する前にしっかりと勉強される方が多く、そうした文化を支えるためにも、時計製造の伝統とステータスを守りたいという思いから、このアカデミーは何年も前から構想されてきました」

 ただの学生ではなく、LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社の正社員としての雇用となるため、カリキュラムの終了後にはLVMHグループの各ブランドの時計のメンテナンスを担うこととなる。

「実はアメリカやスイスにも同様の育成拠点があり、それぞれのマーケットに即して展開させています。日本は特にメカニカルウォッチにフォーカスし、細部に至るまで学べる場所を作りました。本日より、18歳と19歳の2名の若者が2年間、熟練の時計技術者たちとともに学び始めます。彼らには、将来的にタグ・ホイヤーをはじめとするLVMHグループ各ブランドでの活躍を期待しています。さらに希望があれば、ルイ・ヴィトンやティファニー、ショーメといったグループ内の他ブランドでの道も開かれています。このアカデミーは、単なる教育機関ではありません。技術を学ぶ場であると同時に、イノベーションを生み出す場所でもあります。2年間の学びを通じて、若者たちから新たなアイデアが生まれることを楽しみにしています」

 次に、LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社取締役COOであり、今回のアカデミー開校の立ち上げ人であるジュリー・ブルジョワ氏が、アカデミーの目的とともに思いを語った。

LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社 取締役COOのジュリー・ブルジョワ氏。
「私たちは、次世代の若きリーダーを育成することにコミットしています。このアカデミーは、それを体現する取り組みです。優れたポテンシャルを持つ若者たちに、2年間のプログラムを通じて技術を磨き、時計技術者として一人前に成長してもらうための投資を行っています。LVMHグループは、教育とイノベーションを通じて産業を育成・促進する責任があると考えています。このアカデミーでも、若者たちに専門性を身に付けてもらい、ステップを積み重ねながら、時計産業を担う存在へと成長していくことを願っています。皆さんの貢献、知識、そしてフレッシュな視点が、ウォッチメイキングの未来を豊かにしていくと疑うことなく信じています」

独自インタビュー
 開校式後、個別インタビューを行った。アカデミー設立の実務を牽引したLVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社 取締役COO ジュリー・ブルジョワ氏、ならびに同社カスタマーサービス ディレクター 林繁氏に話を聞くことができた。

個別インタビューに応じてくれたLVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社 取締役COOのジュリー・ブルジョワ氏(左)と、同社カスタマーサービス ディレクターの林繁氏(右)。
 時計技術者の指導者・技術トレーナーとして長年活躍してきた林氏の名を知る方も多いだろう。2023年7月からLVMHウォッチ・ジュエリー ジャパンに加わった林氏は、カスタマーサービス部門を率いると同時に、アカデミーのプログラム設計や開校準備においても中心的な役割を果たした。

 インタビューはLVMHウォッチ・ジュエリー ジャパンのカスタマーサービス部門に隣接するアカデミーで行われた。高層ビルの大きな窓からは、東京の町が一望できる。アカデミーが開校したこの拠点は、9年前の2016年に設立されたという。ルレ氏いわく「細かな作業に適した、自然光の入る設計が施され、100人以上のスタッフが良好な環境のもとで働いています。テレワークができない職種だからこそ、明るく、快適な空間で学び、働くことが重要です」。

日本で開校されたアカデミーの独自性
 まずジュリー・ブルジョワ氏に、他国でも類似するような教育期間があるのかを聞いた。

「LVMH Watches & Jewelry ウォッチメイキング アカデミーはスイスとアメリカでも展開しています。スイスでは『エコール・ド・オルロジュリー(Ecole d’Horlogerie)』という名称で、2016年から約40人を対象としたプログラムが始まりました。このアカデミーは4年制で、修了後にはディプロマが発行されますが、修了したからといってそのまま仕事を継続できる保証はありません。日本の学校とは違い、企業に属さない中立的な立場で運営されているのが特徴です。研修の拠点となるのはラ・ショー・ド・フォンという都市で、ここにはタグ・ホイヤーの本社もあります。一方、日本のこのアカデミーは非常にユニークな存在です。日本市場をしっかりと研究し、「メカニカルウォッチのアフターサービス」に特化したカリキュラムを組んでいます。日本のアカデミーでは時計製造そのものは行わず、アフターサービスに100%フォーカスしているのが大きな特徴です。また、受け入れにあたっては必ずしも高校卒業資格を求めず、『若いマインドセット』を持っていることが重視されます」

アカデミーに備わっていた、ふたり用の顕微鏡。
 このマインドセットについて、ブルジョワ氏は「情熱を持った人に来てもらいたい」と補足した。「この業界で頑張りたい、未経験でも挑戦したいという意欲のある人材を探していたのです。次世代のリーダーとなるポテンシャルを重視しました。ただし、ウォッチメイキングは情熱だけでは務まりません。手先の器用さも必要不可欠なため、適性テストも実施しました」。

 ちなみにルレ氏は「若者は大切ですが、マインドは年齢に関係ありません。若々しい90歳もいるのです。もちろん現時点では18歳、19歳の若者に来てもらっていますが、将来このプログラムが発展すれば、60歳の方が参加するかもしれません」と、開校式のスピーチで語っていたことを付け加えておく。

プログラムの設計で特に注力した点は「現場で求められるノウハウ」と「仲間として働くこと」
 今回のユニークなアカデミーの立ち上げに尽力したのは、ブルジョワ氏のほか、前述した林繁氏だ。

「2023年7月に入社してすぐ、ジュリーから業務内容を聞かされる中でアカデミーの構想を聞き、驚くと同時にとてもうれしく感じました。思わず『私も関わることができるんですか?』と尋ねたのですが、返ってきたのは『関わるんじゃない、あなたがやるのよ。あなたが担当だから』という言葉でした」

 アカデミーのプログラムを設計するにあたり、林氏が特に力を注いだポイントはふたつだ。

「ひとつ目は、自分自身の修理技術者としての経験を踏まえ、アフターサービスに特化した内容に調整したことです。理論と実技を連動させた授業設計にしました。一般的な時計学校では、理論と実技の授業が別々に進むことが多く、どうしても内容がつながりません。そこを改善し、学んだ理論が実技と直結するようなカリキュラムを意識しました。例えば旋盤の学習では、『こんなこともできる』『あんなこともできる』とたくさん教えられますが、アフターサービスの現場で実際に使う技術はその中のほんの一部にすぎません。2年間という限られた期間の中で、ウォッチメイキングに必要な本当に重要な知識と、アフターサービスで即戦力となる技術やノウハウを厳選して教えたいと考えました」

ブルガリ オクト フィニッシモ

学生が希望し、かつ入手ができれば、グループ内で製造しているさまざまなムーブメントを教材にできるのだという。写真はブルガリ「オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT オートマティック」に搭載されている、自動巻きムーブメントCal.BVL318。
 林氏は、実際の修理現場で求められるノウハウを重視しているのだ。

「時計学校を卒業して『分解・組み立てができる』というだけでは足りないと考えています。ただ組み立てるだけでは、コンプリートサービスやリペアとは違うからです。分解・組み立てを通して、『このモデルならこのポイントをチェックすべき』『ここが止まっていたらこの部分を調整する』といった、実際の修理現場で求められる視点と対応力を身に付けてもらいたいと思っています。もちろん、授業を受ける中で興味を持ってさらに学びを広げていくことも歓迎しています。ただ、限られた時間の中では、アフターサービスの技術者として必要なスキルを確実に習得することを最優先に考えました」

LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパンのカスタマーサービス部門と同じく、東京都江東区にある高層ビルにアカデミーは設置された。周囲に眺望を遮る建物がないため見晴らしは非常に良く、遠くには東京ゲートブリッジなども一望できる。
 ふたつ目のポイントは、林氏の「彼らを仲間にしたい」という思いだ。

「この施設は教育機関であると同時に、会社の一部であるという意識を大切にしています。私たち社員にとってもそれは非常に重要なことです。例えば、もし私が学生の立場で、ワークショップと完全に壁で区切られた空間にいたら、『自分は何もできないのに給料をもらっている学生なんだ』という気持ちになってしまうかもしれません。しかし、会社の一員だという意識を持てれば、仲間意識が生まれ、居心地もよくなると思います」

 この思いは、林氏の若い頃の体験から来ている。

「若い頃の自分を思い出すと、私は先輩に質問することがとても苦手でした。当時、先輩たちはちょっと怖い存在だったからです。だからこそ、今の環境では、トレーナー(鈴木)だけでなく、誰にでも気軽に質問できる雰囲気を作りたいと考えています。技術者たちにも『(アカデミーに)いつでも来ていいよ』と伝えていて、先週も学生たちが一生懸命ドライバーを研いでいるところに、先輩たちがふらっと見に来て、『これ難しいでしょ』なんて声を掛けていました。そうした自然なコミュニケーションを通じて、『自分たちは仲間なんだ』という感覚を育み、快適に働ける環境を作りたいと思っています。そして、学生と社員という線引きではなく、社員全員で取り組むプロジェクトだと感じられるようにしたいのです。物理的な環境も工夫しました。この部屋はもともと壁で区切られた会議室だったのですが、ジュリーが尽力して、壁を移動させてレイアウトを変更し、窓のある空間としました。さらに、普通のドアだったものも(内外を見通せる)ガラスとするなど、開かれた空間を作るためにみんなでアイデアを出し合いながら仕上げました」

ワークショップ内から見たアカデミー。
 ブルジョワ氏も、プログラム、そして教育カリキュラムについては特に力を注いでいることが分かった。

「2年間はあっという間に過ぎてしまいます。まず最初の6カ月間は、理論の習得に集中し、数多くのパーツについて学びながら、機械がどのように機能するのかに加えて、内装・外装についてもしっかりと理解していただきます。その後クォーツや自動巻きを、最終的にはクロノグラフのコンプリートサービスまでを習得することを目指してもらいます。また、次世代のリーダー育成という観点から、英語学習のカリキュラムも用意しました」

「(LVMHウォッチ・ジュエリーの)本国はプログラム内容にかなり関心を持っており、細かい調整や議論を重ねる必要がありました。それでも、最終的には『一般的な学校とは違い、ここで学び、卒業後はそのままこの会社で技術者としてチームの一員になる』という流れを確立することができました」(林氏)

修了生のキャリアパスのイメージは?
 気になるのが、2年間のカリキュラムを習得した後のキャリアパスだ。林氏は、自身の経験則もあり、率直な「今後」を語ってくれた。

「私は学生たちに、『最低でも5年間はここにいたほうがいい』と伝えています。プログラム自体は2年間ですが、やはり実務経験なしではプロにはなれません。繰り返しの実践が必要です。最低でも2~3年の実務経験を積み、4~5年経ってようやく本当のスタートラインに立てると考えています。もちろん、2年で海外に行きたい、別の会社で活躍したいという希望があれば応援しますが、現実的には厳しいと率直に話しています。実務経験を積んでこそ、本当のプロになれるということを伝えたいのです」

トレーニングプログラムは、まず一般理論や基礎知識に関する座学からスタートし、その後、外装作業やクォーツ時計に関する実技へと進む。2年目からは機械式時計の実技に集中し、最終的にはクロノグラフのオーバーホールができるレベルを目指す。
 また、英語力を身に付けることで、修了生のキャリアプランの選択肢をより豊かにすることも目指している。

「英語教育は早い段階から取り入れています。日本の技術者の評価は世界的に高く、修理に特化した高いスキルを持っていますが、そこに英語力が加われば、スイスでの勤務やグループ内異動の可能性など、さらに海外でのチャンスが広がるからです。

 グループ企業ならではのノウハウが学べるのも、パテックフィリップ スーパーコピー代金引換を激安同社でキャリアを積んでいくことの強みだ。

「ワークショップでは、主にブルガリ、ウブロ、タグ・ホイヤー、ゼニスの4つのブランドを担当し、加えてショーメ、ディオール、フレッドの時計も扱います。ブランドごとに特色が異なるため、幅広い経験を積ませることを重視しています。特定のブランドに偏らないよう、例えばブルガリを数年担当したら次はタグ・ホイヤーへ、さらにウブロやゼニスへと、さまざまな時計に触れていく計画です」

 もちろんアカデミーを卒業すれば、その後のキャリアは順風満帆というわけではないと、林氏は続ける。

「ただし、私は決して『アカデミーを卒業すればすぐに優位に立てる』など、甘いことは言いません。この仕事はスポーツ選手のようなもので、いかに速く、正確に修理できるかが問われます。実力の世界です。また、技術力だけでなく、対応力も非常に重要です。例えば納期短縮の依頼が来たとき、ただ『無理です』と突っぱねるのではなく、『できるか確認して返答します』と柔軟に対応できるかが、信頼される社員になれるかどうかを左右します。マネジメントや店舗、マーケティングなど、将来的に別の道を希望することもあるかもしれません。それも含めて、ここで学ぶ人たちは“社員”として育成していきたいと思っています」

パテックのデザインにおいて象徴的なブレスレットのエリプスは、

エリプスは60年代の終わりに誕生したにもかかわらず、1970年代にはパテックのシンボルとして確固たる地位を築き上げたモデルだ。今日、パテックはブレスレット仕様のエリプスでレトロなデザインへと回帰した。1980年代初頭まで、エリプスはレザーストラップ、チェーンブレスレット、または貴金属製のリンクブレスレットの選択肢を用意していた。エングレービングが施された新しいチェーンスタイルのブレスレットは、ミッドセンチュリーのデザインを取り入れたものとしてはここ数年で最も素晴らしく、コレクターたちのデザイン志向の時計に対する意欲をさらに掻き立てるものだ。

Patek Ellipse
新しいローズゴールドのゴールデンエリプスRef.5738/1R-001は、横34.5×縦39.5mmのサイズを維持している。口コミ第1位のパテックフィリップスーパーコピー 代引き専門店超薄型自動巻きムーブメント、Cal.240を搭載し、薄さは5.9mmと極めてスリムだ。黄金比に基づいてデザインされた均整のとれたケースが、ローズゴールドのインデックスと針を備えたエボニーブラックのサンバースト文字盤を縁取っている。

Patek Ellipse
パテックは1960年代後半から70年代にかけて、メタルブレスレット製造の分野において主導的な役割を果たしていた。この新しいチェーンスタイルのブレスレットは、最新世代のCNCマシンを使った製造工程で作られたパーツを、職人であるチェーンスミスたちの伝統的なノウハウを最大限に駆使しながら、手作業で組み立て、仕上げられている。

Patek Ellipse clasp
我々の考え
1970年代ほどデザインがビジュアルに左右された時代はない。実験的なものから個性的なもの、技巧的なものまで、あらゆるものが生み出された10年だった。エリプスは、時計が奇抜なデザインを追い求める一時代を築くきっかけとなったモデルだ。しかし1968年にイエローゴールドのケースとブルーゴールドの文字盤で発表されたエリプスの当初のサイズは横27×縦32mmであった。ブレスレットはヴィンテージを彷彿とさせるクールなデザインだが、真のエリプスファンはよりオリジナルに近いケースサイズを好むに違いない。

Patek Ellipse bracelet making
基本情報
ブランド: パテック フィリップ(Patek Philippe)
モデル名: ゴールデン・エリプス(Golden Ellipse)
型番: 5738/1R-001

直径: 34.5mm
厚さ: 5.9mm
ケース素材: ローズゴールド
文字盤色: ブラック
インデックス: アプライド
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: チェーンリンクブレスレット

ムーブメント情報
キャリバー: 240
機能: 時・分表示
直径: 27.5mm
厚さ: 2.53mm
パワーリザーブ: 48時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時(3Hz)
石数: 27

価格 & 発売時期
価格: 951万円(税込)

カルティエがスイスに時計製造拠点を移した1970年代を振り返る。

1972年は、カルティエの歴史において重要な年であった。まず初めに投資家グループがカルティエ・パリを買収し、続いてニューヨークとロンドンのカルティエ支店を買収した。これによりピエール・カルティエ(Pierre Cartier)の死後に分裂していた3つのメゾンが統合され、カルティエの成長の礎が築かれた。

ふたつ目の重要な進展は、カルティエ スーパーコピー 代金引換を激安がエベルと提携し、時計の生産拠点をスイスのラ・ショー・ド・フォンに移したことである。それまでのカルティエの時計は、スイス製ムーブメントを使用してパリ(またはロンドン)で生産されていた。パリでは70年代まで、限られた数の時計を生産し続けていたが、エベルとともにスイスに拠点を構えたことで、これまで以上に多くの時計の生産を始めたのである。

cartier santos dumont 1970s
1970年代のカルティエのシェイプを一部紹介。サントス デュモン(上)、タンク ノルマル、タンク ルイ(下)だ。タンク ルイについては同記事後半で詳しく取り上げる。

1970s cartier tank normale
1970s cartier tank louis
 これは1973年、カルティエ初となる真の歴史的コレクション、ルイ カルティエ コレクションを発表したことに端を発する。タンクやサントス デュモンなど、カルティエ黄金期のデザインを連続生産に持ち込むとともに、クリスタロー、エリプス、クッサンなど、新しいデザインを取り入れた12本のコレクションとしてスタートした。

vintage cartier watch advertisement
ルイ カルティエ コレクションウォッチを紹介した、1980年代の広告(サントスは後に発表)。Image: Courtesy of eBay

 カルティエは世界で最も人気のある時計メゾンのひとつである。スイス時計産業に関するモルガン・スタンレーの2023年の年次報告書によれば、その年の時計ブランドとしては世界で2番目に大きいブランドであった。それにもかかわらず、ロレックスやパテック フィリップのようなブランドと比較すると、簡単に入手できる文献や情報は依然として少ない。1970年代以前のカルティエの時計は極めて希少なままだが、ただ1970年代に生産量が増加したことで、リファレンスナンバーやシリアルナンバーを理解し、記録し、収集することが容易になった。

 このコレクターズガイドは、1970年代のモデルやダイヤル、さらには生産数についてより理解を深めるために、これらの情報の一部をまとめたものだ。将来的には、より人気のあるモデルについての追加情報を掲載したいとも思っている。

 本記事では、1970年代のカルティエに関する一般的な情報から始め、そして最も人気のあるモデル、タンク ルイ Ref.78086について具体的に深く掘り下げていく。

1970年代のカルティエラインナップと生産数
louis cartier collection watches 1970s
1973年に発表されたルイ カルティエ コレクションのオリジナル12モデル。カルティエは70年代を通じて、ほかにもいくつかのモデルを追加していた。お好きなモデルを選んで。

エベルとの新たなパートナーシップを追い風に、カルティエは1973年に野心的な行動に出た。“ルイ カルティエ コレクション”の一環として、12本の新作ウォッチを発表したのだ。すべてゴールドケース、シンプルなホワイトエナメル文字盤にローマ数字、バトン針、そしてカルティエのサインが入ったETAキャリバー(手巻き)を備えていた。カルティエはその後10年間をとおして、コレクションに新たなモデルを追加し続けたが、これらの核となる特徴はほとんど変えなかった。

 その代わりに、カルティエはシェイプを変えて実験をした。これらは1973年のL.C.(ルイ カルティエ)コレクションの12モデルであり、それぞれが独自のシェイプによって定義されている。

ベニュワール(Rref.78094)
サンチュール(Ref.78099)
クッサン(Ref.78102)
クリスタロー(Ref.78096)
エリプス(Ref.78091)
ファバージ(Ref.78101)
ゴンドーロ(Ref.97050)
サントス デュモン(Ref.78097)
スクエア(Ref.97051)
タンク ルイ(Ref.78086)
タンク ノルマル(Ref.78092)
ヴァンドーム(Ref.78090)
 これらのモデルのなかには、ラージモデル(“LM”)とスモールモデル(“SM”)を持つものもあれば、ベニュワールのように区別がないものもある。両方あるものについては、上にLMのリファレンスのみを掲載した。この情報を提供してくれた@cartier_chroniclesことマット・タカタ(Matt Takata)氏に感謝する。これはヨーロッパスター(私は彼らのアーカイブが大好きだ)の当時の広告にも裏付けられている。

 各モデルのケース裏下部には5桁のリファレンスナンバーが、そのすぐうしろにはシリアルナンバーが刻印されている。またリファレンスとシリアルのさらに下には、手彫りのストックナンバー(その時計が販売されたカルティエ支店固有のもの)が記されていることもある。各リファレンスのシリアルナンバーは連続しているため(例えば0001~10000)、あるリファレンスの十分な例を記録すれば、生産数を推定することができるのだ。

cartier 1970s serial numbers
1970年代のカルティエウォッチの裏側にある数字は、最初の5桁がリファレンスナンバーで、それ以降の数字がシリアルナンバーとなり、モデルごとに連番になっている。

 たとえば、私はタンク ルイ(Ref.78086)の生産量を1万5000と見積もっている(つまり、14xxxまでのシリアルナンバーを記録しているということ)。タンク ルイが最も一般的なモデルであると考えられるのは、それが“タンク”に属しているからである。一方でクッサン “バンブー”の生産数はわずか250本と見積もっており、これが最も希少(または最も無名)であると推測される。

 さらに裏にはゴールドのホールマークが刻印されているが、これは長い年月が経つにつれて磨り減っていることがある。

 1973年以降もカルティエは実験を重ね、トーチュやタンクのバリエーションなど、さまざまなモデルやシェイプをコレクションに追加していった。1973年に確立された方式を維持したままで。

 カルティエはこれらの時計の大部分をイエローゴールドで製造したが、ホワイトゴールドで作られたものもいくつかある。例えば、私が記録したタンク ルイのうち10%未満はWGだ。興味深いことに、すべてがいくつかの限られたシリアル範囲に集中している。

1970年代のカルティエの文字盤
cartier 1970s dials
 一般的に、70年代のカルティエには3世代の文字盤が存在する。ほかのブランドでは“マーク”と呼ばれることが多いので、カルティエについても同様の呼称を使用しよう。年代順に、以下のとおりだ。

マーク1: カルティエサインの“A”のトップがワイドでフラット。数字にシークレットシグネチャーはない
マーク2: カルティエサインの“A”のトップが尖っている。数字にシークレットシグネチャーはない
マーク3: カルティエサインの“A”のトップがやや平たい。通常7時位置にシークレットシグネチャーがある
cartier watches vintage 1970s dials
1970年代のカルティエにおける3つの一般的なダイヤルサインを詳しく見ると、カルティエの“A”で最も簡単に区別できる。

 すべてのリファレンスがこれらのダイヤルタイプにすべて沿っているわけではなく、これらのマークのなかには追加のバリエーションを持つものもある。例えばトーチュに関して私が見たことあるものは、後期のマーク3ダイヤルだけなので、このモデルが70年代後半まで導入されなかったことを示唆している。改めて、マット・タカタ(@cartier_chronicles)氏は、このような文字盤の種類を公に記録し始めた最初の人物であり、ここでの彼の協力に感謝する。

 すべての文字盤の6時位置には“Swiss”または“Paris”というサインがある。“Swiss”とサインされた文字盤は、カルティエ・ニューヨーク店を通じて販売されたもので、“Paris”とサインされたものはロンドンおよびパリ店を通じて販売されたものだ。なおサービス用ダイヤルには“Swiss Made”とサインされている。よく見られる誤解として、パリの文字盤が希少であるまたは高い価値があるとされるのだが、これは単にカルティエをパリの高級品店としてロマンチックに捉えているからかもしれない。実際には文字盤に差はない。事実、私がある程度詳しく調査した2モデル(タンク ルイとトーチュ)では、パリ文字盤のほうがスイス文字盤よりもわずかに多いようだ。

vintage cartier service dial
6時位置のサインは、この時計がカルティエのどの店で販売されたかを示し、サービスダイヤルのサインは“Swiss Made”となっている。

 私にとっては、このマーク1、2、3の文字盤の区別のほうがはるかに興味深い。マーク1の文字盤はマーク2やマーク3の文字盤よりもかなり希少である。カルティエのサインとスタイルは、以前のパリ製カルティエウォッチのいくつかの特徴を維持しており、文字盤に独自の魅力を与えている。その希少性について少しだけ触れると、私は数百例のタンク ルイを記録してきたが、マーク1の文字盤はほんの数例しか見たことがない。一方、マーク2の文字盤はマーク3の文字盤よりも多く、おおよそ2対1の割合で出回っている。エナメルはひび割れしやすいため、このような初期の文字盤の多くは、長い年月のあいだにサービスダイヤルに交換されたと推測される。

vintage cartier paris tank 1960s
1965年頃にパリで製造されたカルティエ タンクは、実際に手に取ると、70年代以前のカルティエウォッチの優れた職人技がすぐに感じられる。しかし、1970年代初頭のカルティエの文字盤は、長い年月を経て進化する以前から、同様の“カルティエ“”のスタイルを保っていた。

搭載されるキャリバー
 1970年代のカルティエウォッチにおいて、ムーブメントはセールスポイントではない。ほとんどのムーブメントには、カルティエのサインが入ったシンプルな手巻きのETAムーブメントが搭載されている。カルティエのCal78-1は、ETA2512のカルティエバージョンに過ぎないのだ。特別興味を引くムーブメントではないが、信頼性は高い。一部のモデル、例えばカルティエのRef.17002 タンク “ジャンボ”では、自動巻きムーブメントが採用されている。

フルセット
vintage cartier watch tank box and papers
 1970年代製のカルティエウォッチで、ボックス、ペーパー、オリジナルの保証書が揃ったフルセットが残っているものはあまり見かけない。例えば、これまで見かけたタンク ルイのうち、箱と保証書が残っていたのは10%にも満たなかった。赤いカルティエのボックスは、おそらくiPhoneのパッケージをふたつ重ねたくらいの大きさで、そこにゴールドの縁取りが施されているなど、古きよき時代を象徴した贅沢なセットである。また書類、証明書、保証書はすべて赤で統一されている。

通常カルティエウォッチはレザーストラップに装着されていることが多いが、カルティエのサイン入りビーズオブライスブレスレットに装着されている1970年代のものは存在感が際立つ。Image: courtesy of The Hairspring

 もともとこれらの時計は、内側に“Cartier Paris”と刻印された数種類あるレザーストラップに、ゴールド製デプロワイアントクラスプを合わせたものが一般的だった。カルティエのビーズオブライスブレスレットが付いたものを見つけるのは簡単なことではない。

その後
cartier tank 96065
次世代モデルのタンク ルイ Ref.96065は、超薄型のFP(フレデリック・ピゲ)社製Cal.21、ギヨシェ文字盤、さらに薄いケースを備えたモデルとしてアップデートされた。Image: courtesy of Amsterdam Vintage Watches

 こうしたオリジナルの1970年代モデルの多くは、1980年代半ばまで生産され続けた。その後、カルティエは次世代の時計製造へ移行を始めた。カルティエはETAキャリバーを廃止し、フレデリック・ピゲ社のムーブメントを使用するようになっていくのだ。ほとんどの場合、手巻きの超薄型FP社製Cal.21を使用している。1970年代のフォルムを踏襲しながらも、新しいリファレンスナンバーとムーブメントを採用し、さらにスリムになったモデルも多い。たとえばタンク ルイ Ref.96065は78086に置き代わり、最終的にエナメルダイヤルをギヨシェ装飾へと変更した。エクストラプラット(エクストラフラット)とも呼ばれるが、これは薄型のFP社製キャリバーを採用することで、ケースをさらにスリムにすることができたからである。これらのモデルのいくつかは、カルティエが1998年から2008年にかけて製造したCPCPの基礎を築いた。

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タンク ルイ(Ref.78086)で実践する
1970年代のカルティエウォッチの基本を説明したところで、次は具体的なリファレンス、タンク ルイ カルティエ Ref.78086を見てみる。前述したように、私はオークション、ディーラー、Chrono24のようなマーケットプレイスで販売された数百の例を記録してきた。新しい時計は常に発見されるので、これらの情報が最終的なものであるとは主張しない。

 タンク ルイ Ref.78086は、おそらくよく知られている典型的なカルティエ タンクである。23mm×30mmの薄型レクタンギュラーゴールドケースにレザーストラップがついていて、ブルーカボションがセットされたリューズで巻き上げる、手巻きムーブメントを搭載している。

タンク ルイの文字盤
cartier 1970s dials
タンク ルイ Ref.78086のダイヤルタイプ。

 カルティエがタンク ルイを発表したのは1973年のこと。新しいリファレンスに取って代わられる80年代まで製造されたため、上記の3つの文字盤タイプが存在する。

マーク1: “A”がワイド。数字にシークレットシグネチャーはない
マーク2: “A”が尖っている。数字にシークレットシグネチャーはない
マーク3: “A”がやや平たい。通常7時位置にシークレットシグネチャーがある
 一般的に、これらは古いものから順にリストアップされていると考えることができる。

 ただし今のところ、各ダイヤルタイプに対して広範なシリアルナンバー範囲を定義することさえ困難である。特にマーク2と3はシリアルナンバーが重複しているので、しばらくはふたつとも並行して生産されていたのではないかと思われる。

 初期のマーク1の文字盤は圧倒的に希少だ。私はほんの一握りしか見たことないが、すべて3桁のシリアルナンバーが付いていた。これらの文字盤は、60年代のタンクに見られるプリントに似ているので、私はとても気に入っている。

 マーク2ダイヤルは、シリアルナンバーが数百番台から現れ始める。私はマーク1ダイヤルよりも前のシリアルでマーク2ダイヤルを記録しているが、そのシリアルナンバーは6xxx番台までに及ぶことがある。

 マーク3ダイヤルは、1xxxまでのシリアルナンバーで見られるが、6xxx~7xxxの範囲ではより一般的になる。マーク3ダイヤルを使った初期の例はオリジナルである可能性もあるが、どこかの時点で交換または修理されたのではないかとも思う。

リューズの種類
vintage cartier tank louis crowns
 文字盤と同様、タンク ルイにも3種類のカボションリューズがある。

タイプ1: リューズが高く、先端がとがっている
タイプ2: リューズが短く、先端がとがっている
タイプ3: 先端が丸みを帯びたスタビークラウン
 いずれのタイプも、より簡単に巻き上げることができるように、ローレット(凹凸のある)ベースを介してケースに接続されている。繰り返しになるが、一般的に、これらのタイプは早期から後期にかけて列挙されていると考えることができる。

 タイプ1のカボションリューズが最も高く、先端が長く尖っている。これらは製造開始時から確認でき、6xxx~7xxxのシリアルレンジではある程度一般的だ。

 タイプ2のリューズはタイプ1のものよりも明らかに短いが、それでも先端は尖っている。これらは若いシリアルナンバーでも観察されるが、7xxx~8xxxシリアル範囲ではより一般的なリューズタイプとなる。

 最後に、タイプ3のリューズは最初のふたつのタイプよりも短く、先端が丸く尖っていない。これらは主に、10xxx~14xxxのシリアルナンバーで見られる。

 3タイプはおおよそ同じくらいの頻度で見られるが、私は高いリューズタイプが最も望ましいと考えている。これが最初期のリューズタイプだと推測しているが、オリジナルの高いリューズの多くは、あまりにも突き出ているためにカボションが非常に簡単に欠けてしまうため、長い年月のあいだに失われ、交換されてきたのだと思っている。

ケースとホールマーク
vintage cartier tank white gold
初期の“マーク2”ダイヤルと長い“タイプ1”リューズに注目。Image: courtesy of Wind Vintage

 すべての1970年代製カルティエウォッチがそうであったように、タンク LCのほとんどはYGでつくられていたが、カルティエはWG素材の例もいくつか製造していた。私が記録した例の10%未満がWGで、そのすべてに生産前期でつくられたシリアルナンバーを持っていた。興味深いことに、私が見た完全な連続データが揃っていいたもののうち、すべてがいくつかの狭い範囲に集中していたようだ。これはヴィンテージウォッチによく見られる現象で、ケースが数回に分けて製造された可能性を示唆している。

 WGのほうが希少性が高く、また繊細で身につけやすいというイメージがあるため、WG製タンクはYGよりも約2倍の価格となっている。まあ、もしそれが見つかればの話だが。YGのタンクLCは週に何度でも見つけることができ、日曜日には2回見つかるかもしれないが、WGの例は1年のうちに数本しかお目にかかれないかもしれない。

cartier tank case hallmarks
裏側とミドルケースにはタンク ルイの特徴的なホールマークがある。ケースサイドのリューズの下にホールマークがあるが、しばしば磨耗して消えてしまうことがある。下にある1枚目の写真では、ホールマークが消えかかっているもののまだ確認できる。2枚目の写真のほうが、ホールマークがはっきりと表れている。

大人気のカルティエ時計コピーNランク 代金引換年月を経るうちに、多くのヴィンテージタンク ルイのケースは磨かれてしまうことが多い。正直なところ、LCはもともと丸みを帯びた、洗練されたプロファイルを持っているので、ケースプロファイルのラインを見ただけで判断するのは難しい。しかし、ケースに存在するホールマークはコンディションを評価するのに役立つ。

まず、ケース裏側にいくつかのホールマークが刻印されているか
次にリューズすぐ下のミドルケースにホールマークがあるか。このふたつ目のホールマークは、ケースが研磨されているために消えているか、ほとんど見えないことが多い
 ホールマークが残っていたり、手付かずのシャープなケースを見つけるのはいいことだが、ヴィンテージロレックスのスポーツウォッチに比べれば、それほど大きな問題ではないと思う。ケースは数回研磨するだけで、シャープなエッジや面取りの多くを失うことがあるからだ。